2024/10/06 09:46
クロヌマタカトシの考える「現象」とは、秩序にみる詩情のようなものだろうか。目の前の存在としてあるのは彼の彫刻作品だけだが、たしかにそこに境界を感じることができる。手前に私という存在があり、向こうに...
2024/09/30 11:02
映画『あんのこと』を観てからというものの、目を逸らしていた薬物依存の話題について真面目に向き合っています。夏のはじめに、薬物依存回復施設で覚せい剤を使用した方たちが逮捕されたという報道がありました...
2024/09/07 19:17
長女のピアノの帰り道。「久しぶりに、田んぼ道から帰られへん?」「いやや。めんどくさいもん。」「久しぶりにええやん。パパ、写真撮りたいし。ええ?」「ええよ。」思い返すと、家からすぐ近くにあるこの田ん...
2024/08/12 13:18
モーリシャス人の友達からドードーという鳥を知った島には天敵はおらず飛ぶことも忘れとってもフレンドリー侵略してきたヨーロッパ人に簡単に捕まり全部食べられ絶滅したというそんな愛らしい彼等に会ってみたか...
2024/07/26 21:01
お店にいてお客さんと長年接する中で、お洒落とは?みたいなことを聞かれることが、いまだに多々あります。 明確な解答なんて、できるはずもあるはずもないし、そもそも人が変われば意見も変わる。見方なん...
2024/07/14 22:31
運命は、分岐しても帰結する。伏線は張られ、回収される。その繰り返しが人生なら、一コマ一コマに必ず意味がある。*絵を描くことは、奥手な子どもだった自分にとって、コミュニケーションツールでもあった。絵...
2024/06/23 07:39
あの情熱という名の熱は、本当にどこから来ているのか? 熱を帯びているにもかかわらず、まるで熱など存在しない身なりで スッと燃え上がる とにかく気づかないうちに 一所懸命 がむし...
2024/06/02 08:51
母の日にはカーネーション送ったり、「いつもありがとう」って言ったりするけど、父の日にお祝いしたことなんておそらく一度もない。言い伝えでは「お父さん、いつもありがとう」と言って、ネクタイをプレゼント...
2024/05/14 09:09
春が、瞬く間に眠りについてしまった。春の夜は確かに眠りが心地良いけれど、春そのものが眠ってしまっては元も子もない。夏が瞼を擦り始めているような空気を感じて、やや辟易してしまう。少し蒸してきたせいか...
2024/03/30 18:10
気づくと光の家にいる。外は果てしない草原。一筋の道が続いている。 吸い込まれるように、進む。 しばらく行くと、天に向かってそびえる大樹。豊かに茂った葉が、黄金色の光を帯びて、風にさざめいて...
2024/03/15 21:07
久しぶりに次女と二人で公園にきた。仕事の事情でここ一か月ほど週末が休みになったから、土日に公園へ来たことが久しぶりだった。田舎ともあって、平日に比べると賑わいが全然違い、たくさんの家族の風景に溢れ...
2024/02/25 20:48
母の兄にあたるおじさんは、50年ほど中華料理屋を営んでいた。カウンターだけのコの字型のお店で、いわゆる町中華。母と行くといつもチャーシューメンかチャーハンを食べた。おじさんの中華鍋を振る姿がいつもか...
2024/02/12 11:25
朝6時半に目覚ましがなり、起きる。1月はまだまだ薄暗い。子供の朝食におにぎりを握り、弁当作りに取り掛かる。まずは弁当箱にお湯を張り温める。前日の晩に仕込みを終えた鶏の唐揚げをカリッとなるまで揚げる。...
2024/01/28 16:11
愛知県岡崎市の田舎で生まれ、そこでそのまま育った。小学生の時、社会科の授業で「市中に最も流通しているのは一万円札である」と教えられたことが、どうしても信じられなかった。私の住んでいる地域では、子...
2024/01/12 19:56
心に空けた穴が明けた埋めるものは沢山あるのかひとつしかないのか試行錯誤していたが明けてしまいたいのだ戦いも明けるといいですね今年も色んなものを明けましておめでとう*文・写真=北原克之(mudasu むだす ...