久しぶりに次女と二人で公園にきた。

仕事の事情でここ一か月ほど週末が休みになったから、土日に公園へ来たことが久しぶりだった。田舎ともあって、平日に比べると賑わいが全然違い、たくさんの家族の風景に溢れている。

公園は、小さな子どもの成長が最もわかりやすい場所だと思う。最初は恐くて滑れなかった滑り台が、ある日突然できるようになったり。背中を押さないと漕げなかったブランコが、少しだけ自分で漕げるようになったり。小さな成長が、嬉しさと、ちょっとした寂しさが入り混じる時間。

この日はブランコに乗る次女の背中を、ぼーっとしながら何度も何度も押してた。やめるとすぐに気付いて怒るので、とにかく飽きるまで続けることが僕らの暗黙ルール。

なにも起こらない一日。

大切で尊い、僕たち家族の休日。

文・写真＝林謙助（おやまだ文化の森）